【薄毛対策】カツラについて 3

 広告宣伝費? 大手企業のカツラ価格の是非

カツラを作ることを考えた場合、特に情報収集をしていない一般人はどこの企業を思い浮かべるでしょうか。
「アデランス、アートネイチャー、……」
3つ目はなかなか出てこないのではないかと思います。
では想像してみて下さい。もしもアデランスやアートネイチャーがこんなに広告宣伝をしていなかったら、どんな世界だったでしょうか?

「カツラっていうものがあるらしいけど、そもそもどこで買えるのか見当がつかない」
「薄毛を隠すのにカツラなんていう方法があったの? 知らなかった~」
……もしかしたら、そんな世界だったかも知れません。

広告宣伝費が商品の値段に上乗せされている、と聞くとあまりいい気分はしないものですが、一方広告宣伝というのはやはり「情報提供」という側面でそれなりに役に立っている点もあるのではないでしょうか。薄毛を隠したいという思いを抱えている人に「カツラという選択肢がありますよ」という情報を伝えているわけです。そういう情報提供がなければ、「カツラで隠すという方法がある」ということに気付かずに日々悩んでいる人はそのまま悩み続けることになります。
もっとも広告宣伝で良い情報ばかりが流され悪い情報が不当に隠蔽されるようでは、あまり健全ではないとも言えるのですが。

「屏風(びょうぶ)と商売は広げすぎると倒れる」
という言葉があります。
大手企業というと、資金力があって経営体力があって安定していて……というイメージかも知れませんが、実際は大きくすればするほど経営が難しくなってきます。規模を広げていくということはリスクを負うことでもありますから、大手の企業が存続していくためには、そのリスクを吸収できるくらいの利益をどこかで作り続けなければなりません。

大手がその企業規模を維持するためには様々な戦略があります。電子値札を採用している大手スーパーはポイント○倍デーだけ目立たない商品を値上げしてみたり、保険やインターネットプロバイダまで手がける通信販売大手は期間限定ポイントやポイント○倍など巧みな心理戦で購買意欲をくすぐったり、本の通販大手は物流倉庫で働くアルバイトの作業効率を徹底的に管理してみたり。

カツラの大手も、47都道府県全てに事業所を置いて営業するというだけでもかなりのリスクがあることです。その上で常に技術革新のために研究員を置くとなれば、広告宣伝費を多少削ったとしてもそれなりの価格で製品やサービスを売らなければ立ち行かなくなるでしょう。

大手以外のカツラメーカーの情報を収集すればするほど、地方在住者は苦悩するかも知れません。
「あの△△っていう会社が値段もそこそこで良さそうなんだけどなぁ……うちの近くにも店舗があれば……」
積極的な店舗展開によってこのような苦悩を解消しようとしているのが大手なのです。私自身も地方出身者なので、積極的な店舗展開によるリスクテークの分を価格に転嫁しているという点は、悪くばかり言えない気持ちが多少あります。

現在は、インターネットなどの普及で情報はかなり収集できますが、とかくカツラに関してはやはり手に取って実際に触れてみないと分からない、というのが人間の心情です。そうなると、まずは手軽に始められるスカルプケアや育毛剤を、と考えるのはごく自然なことです。

カツラを販売する会社・ブランド 一例

※50音順
アートネイチャー
アデランス
ウルトラヘアー
スヴェンソン
東京義髪整形
ハリウッドマジック
プロピア
ポワル
MJO
その他、お近くの理容店が取引している会社、地域のカツラ制作会社など
(「○○市 カツラ」などで検索してみましょう)