かつらを隠すべきか隠さざるべきか、、
もしもカツラを使うことになった場合、「周囲の人に打ち明けるかどうか」というのも悩ましい重要なポイントではないでしょうか。
前項で書きました通り、どんなに自然なカツラでも見る人が見れば分かります。もちろん大多数の人はカツラのことなんてほとんど意識に上らせずに他人と接しているわけですが、カツラに敏感な人はどこにいるか分かりません。あなたの周囲に、もしかしているかも知れないのです。
そういうことを色々と考えますと、「周囲の人にあらかじめカミングアウトしてしまう」というのが心理的には良いように思えます。
とても勇気のいる事だと思いますが、、。
隠し始めたら「いついかなる時も隠し通さねば」という意地が生まれてきます。他人と一緒の旅行や温泉での親睦会、車などでの遠出で車内で寝る時、スポーツをする時、帽子をかぶる時……一般的な着け外しするタイプのカツラでは様々な不都合が生じます。
着け外しをしないタイプ、テープや接着剤で固定してしまうタイプはその点隠し通すことは比較的簡単でしょう。
しかし、前述したようにカツラはいくら自然でも「見破ろうと思えば見破れる」ものなのです。
もし周囲にカツラを見破るのが得意な人がいたら……? 想像してみましょう。
【カツラを隠していた場合】
「あいつの髪どうもカツラっぽいんだよなぁ~」と、カツラを見破る鋭い人が言い出す(もしかして、ちょっと得意げに話し出すかも知れません。「オレは人が気付かないことを見破るのが得意なんだ」のように、、)。こういう人は他人が知らないことを人に教えて「えーっそうなの?」という反応を見るのが快感なので、あちこちで言いふらすかも知れません。そうすると周囲の人にカツラ疑惑が広まっていきますが、しかし、本人の前では誰も口に出しません。本人の知らないところで周囲の人は皆知っている中、本人は指摘されないので隠せていると思っている、、などという事になりかねません。
【カツラを隠さなかった場合】
「あいつの髪どうもカツラっぽいんだよなぁ~」と、カツラを見破る鋭い人が言い出す(この場合、こういうことを言いだすのは、普段あまり接していないような遠い知り合い。)「えっ知らなかったの? あの人カツラだって自分で言ってるから、周りの人はみんな知ってるよ」そう言われてしまうと、見破るのが得意な人は一気に気持ちが白けてしまい、みんなが既に知っていることを見破ったと言いふらしてもしょうがないので、言いふらさないでしょう。という事は、本人が知らないところでカツラ疑惑が飛び交うことはないと言えます。
さてここで、カツラをつける理由、髪の毛を多く見せたい理由に立ち返ってみましょう。
「見た目を良くするため」だと思います。
カツラだということを周囲が知ったら、途端に見た目が悪くなるのか? 答えは「いいえ」です。
もちろん、誰でも一目見て分かるような違和感のあるカツラ(カツラバレ度レベル1~レベル2)はいけません。「一見自然だけどよく見ればカツラと分かる」程度の自然さは大前提です。
女性の化粧とかつらについて
最近は、営業職の方を中心にファンデーションを塗る男性も増えてきているみたいですが、、。
化粧も見た目を良くするために行います。でも「化粧をしている」ということを隠す女性はいません。化粧しているということは見れば分かりますので隠しようがありません。化粧していることが分かったからといってきれいさが下がるわけではありません。
たまにバケモノのような厚塗りの化粧をしてしまう人がいますが、こういう化粧はカツラバレ度で言えば「レベル1~2」でしょう。
余談ですが、安い化粧品を使うと厚塗り感が出たり色がなじまずに浮いてしまった印象になったりします。更に、厚塗りに見えない化粧が薄いというわけでもありません。