薄毛を改善して発毛させるにはどうすればいいの?
薄毛に悩まされる人は大勢います。特に多いのが、日本人男性の薄毛の大部分を占めると言われるAGA(男性型脱毛症)です。
栄養に気をつけたり、頭皮のマッサージをしたりとがんばったけれど、薄毛の進行が止まらないというケースは多いはず。
自力ではどうにもならないと諦めて、専門の施設での治療を検討する人もいることでしょう。
薄毛の治療のための施設は、大きく分けると2種類あります。1つはリーブ21やアートネイチャーといった「発毛サロン」。もう1つはいわゆる病院です。AGAの治療を専門としている「AGAクリニック」が代表といえるでしょう。
では「発毛サロン」と「AGAクリニック」は、一体どう違うのでしょうか。ここでは両者を比較し、どちらが薄毛の治療に有効なのか解説します。
最大の違いは、医療行為ができるかどうか
発毛サロンとAGAクリニックの最大の違いは、「医療行為ができるか、できないか」です。
【AGAクリニック】は医療機関であり、医師免許を持った医師が在籍しています。そのため、必要に応じて医薬品を処方できますし、注射や外科的な治療も可能なのです。
一方【発毛サロン】は、医療機関ではありません。施設によっては医師がいる場合もありますが、行われる処置は頭皮のケアなど「髪の生える環境を整える」ことが中心です。医薬品の投与などは当然できません。
薬による治療と環境の改善。果たしてどちらが薄毛に有効なのでしょうか。薬の方が確実な効果はありそうですが、病院で薬をもらうより、日々の健康管理で体を治す方がよいという意見もあることでしょう。そこで、もう少し両者の違いを掘り下げてみましょう。
確実な発毛を考えるならAGAクリニックがお勧め
【AGAクリニック】では、投薬による治療が基本となります。薄毛に対する効果が認められている医薬品は非常に少なく、今のところ「ミノキシジル」と「フィナステリド」の2種類が主に使われています。前者は発毛を促し、後者は薄毛の進行を抑制する効果があります。
ミノキシジルを含む発毛剤は一般向けに販売されており、薬局で購入することができます。しかし副作用の報告もされているため、専門家の指導を受けられるAGAクリニックを頼った方が安全でしょう。その他、採血をして遺伝子検査を行い、AGAになりやすい体質かどうかを調べてもらうこともできます。
では、【発毛サロン】はどうでしょうか。こちらは医薬品を使えませんから、治療はそれ以外の方法で行われます。マッサージで頭皮の血行を促進したり、シャンプーで頭皮の脂を除去したりするのがメインです。不潔な頭皮は炎症を起こしますし、血行不良だと髪に栄養が届きません。どちらも薄毛の因子ですから、改善すれば一定の効果はあるでしょう。
しかし、いずれにせよ体質改善の域を出ません。自力で可能な範囲を超えているとは言い難いものがあります。マイクロスコープで頭皮のチェックをしたり、じっくりとカウンセリングをしたりする様子がテレビのCMで流れていますが、同じことはAGAクリニックでもやってくれます。
シャンプーやマッサージは気持ちをリラックスさせ頭皮の環境を整える事に有効ですが、発毛の実感への近道かといえば、また別の話です。
コストパフォーマンスはAGAクリニックが圧倒的によい
治療を続ける上で、無視できないのが費用です。まず大前提として、クリニックであっても薄毛の治療に保険は利きません。AGAの治療はすべて「自費」になっています。
それでも、【AGAクリニック】の治療費は1ヶ月で1~3万円程度(内服薬メインの場合)です。毎月と考えると決して安い金額ではありませんが、育毛剤やスカルプサプリでのスカルプケアとそれほど大きな差はないでしょう。
一方【発毛サロン】は、安いコースでも年間30万円近くかかります。高いコースになると、年間100万円を超えることも珍しくありません。そう気軽には支払えない金額です。
AGA治療で効果を実感するには、進行度により違いはありますが、最低でも3〜6ヶ月必要といわれています。発毛サロンに何年も通う場合は、相当な出費を覚悟しなければなりません。
その対価として受けられるのが、医療行為未満のマッサージやシャンプーというのは、果たして釣り合いが取れるのかも視野に入れておきましょう。
また、適切な治療を受けるためには、薄毛の原因を突き止めることが前提となります。原因がAGAの場合、専門的な治療を施さない限り、薄毛の進行を抑えることはできません。つまり、初動の遅れが大きく響きます。進行度が高い薄毛は、治療費もその分多くかかってしまいます。
発毛サロンは、最初の1回だけお試し価格として安い金額に設定されている場合もあります。それに釣られて発毛サロンへ行く人もいるかもしれませんが、長期的に見てコストはどれだけかかるのか、効果の実例は信頼できるか、どちらが自分に合っているのかを見極めてから足を運びましょう。
まとめ
◉AGAクリニックと発毛サロンの違いは、医療行為の可否。
◉薄毛治療の効果が認められている薬はAGAクリニックで処方してもらえる。
◉コストパフォーマンスはAGAクリニックの方が圧倒的に高い。
◉発毛サロンでの施術は体質改善の域を出ない。
◉総合的に考えて、薄毛の治療にはAGAクリニックがお勧め。
薄毛の治療法は日々進歩しています。ミノキシジルなどの治療薬の開発に加え、自家植毛や成長因子の注入、さらには頭髪再生医療の研究も行われています。近い将来、薄毛を完治させる技術が開発されるかもしれません。
そのような状況で、発毛サロンに高いお金をつぎ込むことには多少疑問が残ります。
医学的な治療が結果を出している以上、そちらに目を向けるのが適切という考え方もあります。
発毛サロンの考え方自体は決して間違っていません。医薬品を「身体が受け付けない」「副作用が出やすい」という理由でクリニックでの医薬品治療が難しい方もいるので、自分の頭髪と健康状態、コスト、継続状況などさまざまなことを総合して自分に合うスカルプケアを見つけましょう。加えて日々の健康維持も何よりの予防策ですから、食事や睡眠にも気を使い、髪に優しい日常生活を意識しましょう。
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