重度のAGA、カツラの頭皮に育毛剤やスカルプケアは不要?
良いカツラが見つかって、頭髪が気にならなくなったとします。
そうしたら育毛剤や頭皮にいいスカルプシャンプーは使わなくて良いのでしょうか?
カツラにしてもう髪を生やす必要性を感じなくても、やはり育毛剤やスカルプケアシャンプーはできれば続けた方がいいと私は考えます。
なぜかというと、頭皮と顔の皮膚はつながっているため、頭皮を健康に若く保つことで顔の若々しさも保てるからです。年配の女性が、髪を上の方で結ぶとたるみが引っ張られて若く見えることがあります。頭皮のゆるみは顔のたるみにつながるのです。
カツラをつけるということは、頭髪部分が若くなるということです。頭髪部分の若さに顔の若さも近づけた方がより自然に見えるはずです。
そして頭髪を気にするということは見た目を気にするということでもありますから、頭髪だけ気にして顔の見た目を気にしないというのではアンバランスです。
育毛剤とは、顔で言えば「化粧水」です。頭皮の若さを保つのに役立ってくれるでしょう。シャンプーも、刺激の強いシャンプーを使うよりも刺激の少ないものを使った方がいいに決まっています。何十年も使う体ですから、今不具合が起きていなくても少しずつ影響がたまっていく可能性もあるのです。
ただし医薬品の育毛剤を長く使い続けるのは考え物です。医薬品は全て副作用があり、漫然と使い続けてはならないという原則があるからです。目的も「頭皮を健康に保つ」ことではなく、あくまで「発毛させる」ことです。強い効果を求めるために体に無理をさせている可能性は否定できません。
やはり長年使い続けるならば、「医薬品」ではない育毛剤を選ぶ事をオススメします。
薄毛との向き合い方、つき合い方
英語で「レモンをレモネードに変える」ということわざがあるそうです。
レモンのようなすっぱくてそのまま食べられないようなものを、ちょっと味付けしてレモネードというおいしい飲み物にしてしまうという意味です。日本のことわざで言えば「災い転じて福となす」が近いでしょう。ピンチをチャンスに変える! のような意味です。
薄毛も、そのままではピンチかも知れません。
それをただ解消するだけではもったいないです。レモンをかじってみて、すっぱくて食べられないからそのまま捨ててしまうようなものです。
薄毛をきっかけにして体のことを勉強して健康に詳しくなったとか、サプリメントを飲み始めて体調が良くなったとか、カツラをネタにして笑わせるネタができたとか、何かそういう「転んでもタダでは起きない」ものを見つけてみましょう。
髪の毛のことを気にするのは、突き詰めれば「幸せになるため」。
その最終目標を忘れずに、髪だけではなく体全体、ひいては人生全体のことを考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。